

50年に一度姿を見せていた白龍が現れなかった年、海底にある国境の灯台の灯を、何百年もの間たった2人で守り続けていた「灯の民」の子供、「ユタ」と「コトノハ」は、突然消えてしまった灯を元に戻そうと旅に出る。「灯台の灯が消えると戦争がおこる。」という言い伝えをたくさんの人に伝えるえるために。
しかし誰も二人の声には耳を貸さず、海底の王国は、深海から蘇った「常世の民」によって大混乱のうちに滅んでしまった。
2人は混乱の中離れ離れになり、それぞれに互いを思いながら、違う仲間と共に舟に乗り旅を続ける。
大勢の人々が救いを求め、楽園と呼ばれる地上を目指す旅の途中で「常世の民」や「黒龍」の餌食になってしまう・・・
2人が目指す場所は偶然にも同じ場所。
辿り着いたその場所で、2人の願いは叶うのか―
■作品概要
ISANAは太古の海を舞台にした幻想スペクタクルです。
ヒンドゥー教の世界観をモチーフとした物語が、綿々と続く生命の連鎖と人間の原点を描き、それを支える3つの柱(パフォーマンス)が、息もつかせぬ迫力あるスペクタクルをドラマティックに次々と展開させます。
「神々=スピリット」の世界を表現するパフォーマンスと演劇の要素を深く統合し人々の古い記憶に訴えかける、美しくも力強い幻想世界を創造します。
■“ ISANA”を構成する3つの柱
「海底」
ISANAは、生命の原点たる「海」を舞台に繰り広げられる、生きることの原点を描く物語です。
俳優、ダンサー、コリオグラファーは「水」をテーマにしたダンスパフォーマンスを創造し、観客を海底の幻想世界へ誘います。
「神楽舞」
ISANAは、龍がまだ存在していた世界の物語です。獅子舞やバリ島のバロンダンスをモチーフとした神楽舞が物語を盛り上げます。
巨大な数々の龍を模した造形物をかぶる舞い手は、宗教的な要素を色濃く持つと同時に見る人の五感を刺激する迫力あるスペクタクル性を生み出すのです。
「ガムラン」
ISANAは神々がまだ存在していた世界の物語です。ガムランはインドネシアの伝統的音楽形態で、鉄、竹、木、青銅などの素材で作られた鍵盤楽器を中心とするアンサンブルです。神々の音楽とも呼ばれ、その複雑で幻想的な響きは日本の雅楽に通じる音楽性を持ちます。ISANAでは物語を盛り上げるためのガムランによるライブ演奏が加わります。ガムランの心を揺さぶる音世界が「神話としての物語」に生命を与え、観客と一体感を生み出すのです。